再生可能エネルギーに関する事業の実施状況等についての報
告書(要旨)
平 成
2 6
年
1 0
月
1 検査の背景
(1) 再生可能エネルギーの概要
再生可能エネルギーとは、資源に限りがある石油、石炭、天然ガス等の化石エネルギー
や原子力とは異なり、エネルギー源として永続的に利用することができるエネルギーであ
り、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等の地球上で自然に起こる現象を利用して繰
り返し使えるエネルギーであるとされている。そして、再生可能エネルギーの主な利用形
態としては、発電と熱利用がある。
これらの再生可能エネルギーを関係法令等に基づき整理すると、図表1のとおりとな
る。
図表1 再生可能エネルギーの概念図
再生可能エネルギー
再生可能エネルギー源
エネルギー供給構造高度化法)
(
注(2)
大規模水力、地熱(フラッシュ方式)、空気熱、地中熱 注(3)
新エネルギー源(新エネ法) 注 (4)
太陽光、風力、中小水力(1,000kW以下)、地熱(バイナリー方式)、 注 (5)
太陽熱、水を熱源とする熱、雪氷熱、バイオマス(燃料製造・発電・熱利用)
海洋エネルギー
(波力、潮流、潮汐、海洋温度差)
注 (1) 本表は 経済産 業省の公 表資料に 基づき 会計検査院 で作成し た。
注 (2) エネル ギー供 給構造高 度化法 エネ ルギー供給 事業者に よる非化 石エネ ルギー源 の利用及 び化石 エ ネルギー 原料の有 効な利用 の促進に 関する法 律(平 成21年法 律第72号)
注 (3) フラッ シュ方 式 地 下から得 られた 蒸気に多く の熱水を 含む場合 、蒸気 と熱水を 分離させ る気水 分 離器で蒸 気のみを 抽出し、 その蒸気 でタービ ンを回 して発電 する方式
注 (4) 新エネ 法 新エネル ギー利用 等の促 進に関する 特別措置 法(平成 9年法律 第37号 )
注 (5) バイナ リー方 式 地 下から得 られた 低温の蒸気 ・熱水に より沸点 の低い アンモニ ア等の媒 体を加 熱 して蒸発 させ、そ の蒸気で タービン を回して 発電す る方式
25年度における我が国の年間発電電力量(9379億kWh)のうち、再生可能エネルギ
ー源による発電電力量(1004億kWh)の占める割合は、水力発電が約8.5%、水力発電
(2) エネルギー政策の変遷
ア 石油代替エネルギーの開発及び導入
国は、昭和48年及び54年の二度の石油危機を教訓として、過度な石油依存から脱却し、
エネルギーの供給を安定化させるため、石油代替エネルギーの開発及び導入の重要性を
認識することになった。そして、石油代替エネルギーの開発の促進等のため、55年に
「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」(昭和55年法律第71号。平
成23年7月7日以降は「非化石エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」)を制定
し、石油代替エネルギーに関する技術でその企業化の促進を図ることが特に必要なもの
の開発等の業務を総合的に行わせるために新エネルギー総合開発機構(15年10月1日以降
は独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。以下「NEDO」という。)を
設立するなどしている。
また、14年には、エネルギーの安定供給の確保、環境への適合及び市場原理の活用を
エネルギーの需給に関する施策についての基本方針とする「エネルギー政策基本法」
(平成14年法律第71号。以下「エネルギー基本法」という。)を制定し、15年10月に、
エネルギーの需給に関する施策の長期的、総合的かつ計画的な推進を図るためにエネル
ギーの需給に関する基本的な計画(以下「基本計画」という。)を策定(閣議決定)し
ている。基本計画は、少なくとも3年ごとに検討を加え、必要があると認めるときには、
これを変更しなければならないこととなっており、国は、19年3月、22年6月及び26年4月
にそれぞれ新しい基本計画を策定(閣議決定)している(以下、26年4月に策定された基
本計画を「第四次計画」という。)。
イ 第四次計画における再生可能エネルギーの位置付け及び導入
第四次計画は、東日本大震災(23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災
害及びこれに伴う原子力発電所事故による災害をいう。以下同じ。)の発生等により、
エネルギーをめぐる環境が大きく変化していたことなどを踏まえて策定されたものであ
り、中長期(今後20年程度)のエネルギー需給構造を視野に入れて、今後取り組むべき
課題と長期的、総合的かつ計画的なエネルギー政策の方針がまとめられている。
そして、再生可能エネルギーについては、現時点では安定供給面、コスト面で様々な
課題が存在するが、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン等)を排出せず、国内で生産で
きることから、エネルギー安全保障にも寄与できる有望かつ多様で、重要な低炭素の国
(平成25年)から3年程度、導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進してい
く。」とされ、そのため、系統強化、規制の合理化、低コスト化等の研究開発等を着実
に進めるとされている。このため、再生可能エネルギー等関係閣僚会議を創設し、政府
の司令塔機能を強化するとともに、関係省庁間の連携を促進するとされている。さらに、
「具体的な取組として、固定価格買取制度の適正な運用を基礎としつつ、環境アセスメ
ントの期間短縮化等の規制緩和等を今後とも推進するとともに、高い発電コスト、出力
の不安定性、立地制約といった課題に対応すべく、低コスト化・高効率化のための技術
開発、大型蓄電池の開発・実証や送配電網の整備などの取組を積極的に進めていく。」
とされている。第四次計画においては具体的な数値目標は設定されていない。
ウ 環境保全及び地球温暖化への対応
(ア) 環境保全への対応
国は、5年に環境基本法(平成5年法律第91号)を制定し、環境の保全について、
基本理念を定め、同法に基づき、環境の保全に関する総合的かつ長期的な施策の大
綱等を定めた環境基本計画を6年12月に策定(閣議決定)しており、その後、12年
12月、18年4月及び24年4月にそれぞれ新しい環境基本計画を策定(閣議決定)して
いる(以下、24年4月策定の環境基本計画を「第四次環境基本計画」という。)。
そして、第四次環境基本計画においては、地球温暖化に関する取組等の優先的に取
り組む重点分野が定められており、このうち地球温暖化に関する取組においては、
施策の基本的方向性として、中長期的な国内対策として再生可能エネルギーの導入
拡大等を実施すること、また、地方公共団体に期待される役割として、地域資源を
いかした再生可能エネルギー等の導入を実施することが示されている。
(イ) 地球温暖化への対応
国は、10年に、「地球温暖化対策の推進に関する法律」(平成10年法律第117号。
以下「温対法」という。)を制定して、京都議定書の規定に基づく約束を履行す
るために必要な目標の達成に関する計画(以下「京都議定書目標達成計画」とい
う。)を定めるとともに、温室効果ガスの排出の抑制等のために必要な施策を総
合的かつ効果的に推進するよう努めることなどとしており、17年4月に京都議定書
目標達成計画(20年3月全部改定)を策定(閣議決定)して、温室効果ガスの排出抑制
・吸収量について目標達成のための対策と施策を行っている。そして、京都議定書目
ーは、地球温暖化対策に大きく貢献するとともに、エネルギー源の多様化に資するた
め、国の支援策の充実等によりその導入を促進する。」などとされている。このよう
に、再生可能エネルギーは、地球温暖化対策の面からも導入促進が求められている。
エ 再生可能エネルギーの導入拡大政策
国は、14年に、「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」(平
成14年法律第62号。以下「RPS法」という。)を制定し、15年4月以降、電気事業法
(昭和39年法律第170号)に規定する一般電気事業者、特定電気事業者及び特定規模電気
事業者(以下、これらを「電気事業者」という。)に対して、太陽光、風力、水力(出
力1,000kW以下の発電)、バイオマス(廃棄物発電等)又は地熱によって発電された電
気を一定量以上調達することを義務付けることとした。なお、RPS法における電気の
価格については、電気事業者と再生可能エネルギー発電事業者(以下「再エネ事業者」
という。)との間で定めることとなっている。
そして、国は、21年11月に、エネルギー供給構造高度化法に基づき、電気事業者に対
して、500kW未満の太陽光発電の余剰電力について、国が定めた1kWh当たりの価格(以
下「調達価格」という。)及び調達価格による調達に係る期間(以下「調達期間」とい
う。)での調達を義務付ける制度(以下「余剰電力買取制度」という。)を創設してい
る。余剰電力買取制度については、電気事業者が調達する電気の調達費用のうち、電気
事業者が自ら電気を調達した場合の費用を超過する分の費用について、太陽光発電促進
付加金として、通常の電気料金と併せて電気利用者から徴収する仕組みとなっている。
その後、国は、23年に、電気についてエネルギー源としての再生可能エネルギー源の
利用を促進することとして、RPS法に代わって「電気事業者による再生可能エネルギ
ー電気の調達に関する特別措置法」(平成23年法律第108号。以下「再エネ法」とい
う。)を制定し、電気事業者による再生可能エネルギー電気(以下「再エネ電気」とい
う。)の調達に関し、その価格、期間等について特別の措置を講ずることにより、電気
についてエネルギー源としての再生可能エネルギー源の利用を促進することが、我が国
の国際競争力の強化、地域の活性化等に寄与するなどとしている。そして、24年7月以降
は、電気事業者に対して、再生可能エネルギー源(太陽光、風力、水力(出力30,000kW
以下の発電)、バイオマス又は地熱)を用いて発電された電気について、調達価格及び
調達期間での調達を義務付ける制度(以下「固定価格買取制度」という。)を導入して
2 検査の観点、着眼点、対象及び方法
(1) 検査の観点及び着眼点
再生可能エネルギーに関する事業を実施している主な機関は、内閣府、文部科学省、
農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省(以下、これらを総称して「6府省」と
いう。)及びNEDO(以下、6府省とNEDOを合わせて「7府省等」という。)と
なっている。
そして、国は、26年4月にエネルギー基本計画を見直し、再生可能エネルギーに関し
ては、「2013年から3年程度、導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進して
いく。」とする政策の方向性を示しており、7府省等における再生可能エネルギーに関
する事業を含む予算額は、毎年度多額に上っている。また、7府省等が直接導入した、
又は都道府県、市区町村(一部事務組合を含む。以下同じ。)及び民間団体(以下、
これらを合わせて「地方公共団体等」という。)が7府省等の補助金、交付金、助成金、
負担金等(以下「国庫補助金等」という。)を活用して導入した再生可能エネルギー
設備も多数に上っている。
また、24年7月に再エネ法に基づく固定価格買取制度が導入されて以降、国庫補助金
等を活用して導入した再エネ発電設備によって発電された電気を固定価格買取制度に
基づき売電する地方公共団体等が増加している。
そして、地方公共団体において、国庫補助金等を活用して再生可能エネルギー設備
を導入する場合は、導入した再生可能エネルギー設備を効率的に活用して、国の施策
に準じた施策を講ずるとともに、その区域の実情に応じた施策を実施等するための計
画を策定することが重要である。
そこで、7府省等における再生可能エネルギーに関する事業の実施状況等について、
経済性、効率性、有効性等の観点から、次のような点に着眼して検査を実施した。
ア 7府省等及び地方公共団体等が導入した再生可能エネルギー設備は導入目的どおり
活用されているか。
イ 6府省において再エネ法に基づく固定価格買取制度における国庫補助金等の取扱い
は適切に行われているか。
ウ 地方公共団体において再生可能エネルギーの導入等に関する計画が適切に策定さ
(2) 検査の対象及び方法
21年度から25年度までの間に、7府省等が直接導入した、又は地方公共団体等が国庫補
助金等を活用して導入した再生可能エネルギー発電設備(太陽光、風力、水力、バイオマ
ス又は地熱。以下「再エネ発電設備」という。)及び再生可能エネルギー源による熱利用
設備(太陽熱、雪氷熱、バイオマス熱、温度差熱、地中熱、空気熱又は温泉熱。以下「再
エネ熱利用設備」という。)等を対象とした。
そして、7府省等及び12道府県において、再生可能エネルギーに関する事業の実施状況 (注1)
等について、関係資料の提出や説明を受けたり、現地の状況を確認したりするなどして会
計実地検査を実施した。また、7府省等並びに上記の12道府県及び32都府県の計44都道府 (注2)
県(管内1,615市町村)から21年度から25年度までの間における再生可能エネルギーに関す
る事業の実施状況等に係る調書の提出を受けるなどして、再生可能エネルギーの導入・稼
動・廃止状況、固定価格買取制度における国庫補助金等の取扱状況、再生可能エネルギー
に関する計画の策定状況等について検査を実施した。
なお、東日本大震災により特に甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島各県について
は、検査の対象から除外した。
(注1) 12道府県 北海道、京都府、青森、千葉、神奈川、愛知、山口、徳島、
福岡、熊本、鹿児島、沖縄各県
(注2) 32都府県 東京都、大阪府、秋田、山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、
新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、
兵庫、奈良、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、香川、愛媛、高知、
佐賀、長崎、大分、宮崎各県
3 検査の状況
(1) 再生可能エネルギーに関する事業の実施状況等
ア 再生可能エネルギーに関する事業の実施状況
(ア) 7府省等における再エネ発電設備の導入状況
7府省等が、自ら又は委託者として、21年度から25年度までの間に導入した再エ
ネ発電設備の種類別の導入状況についてみたところ、図表2のとおり、計47設備
(設備容量計10,338kW、事業費計191億6199万円)となっていた。そして、種類別
に設備数をみると、太陽光発電設備が計22設備(47設備の46.8%)と最も多くなっ
( 構 成 比 )
設 備 数 7 4 6 3 2 2 2 ( 4 6 . 8 % )
設 備 容 量 ( k W ) 4 1 2 8 0 1 8 2 7 3 6 0 8 0 7 ( 7 . 8 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 4 3 5 1 , 6 5 5 1 , 4 9 5 7 3 8 9 3 , 7 4 9 ( 1 9 . 5 % )
設 備 数 0 0 0 0 2 2 ( 4 . 2 % )
設 備 容 量 ( k W ) 0 0 0 0 4 , 3 8 0 4 , 3 8 0 ( 4 2 . 3 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 8 , 2 7 2 8 , 2 7 2 ( 4 3 . 1 % )
設 備 数 1 3 2 4 3 1 3 ( 2 7 . 6 % )
設 備 容 量 ( k W ) 0 7 6 2 2 3 9 3 , 1 8 2 3 , 4 9 9 ( 3 3 . 8 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 7 2 8 6 9 6 4 9 6 4 , 1 1 3 5 , 0 0 0 ( 2 6 . 0 % )
設 備 数 5 0 0 0 4 9 ( 1 9 . 1 % )
設 備 容 量 ( k W ) 6 1 6 0 0 0 8 2 0 1 , 4 3 6 ( 1 3 . 8 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 4 2 9 0 0 0 1 , 0 9 4 1 , 5 2 4 ( 7 . 9 % )
設 備 数 0 0 0 0 1 1 ( 2 . 1 % )
設 備 容 量 ( k W ) 0 0 0 0 2 1 6 2 1 6 ( 2 . 0 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 6 1 4 6 1 4 ( 3 . 2 % )
設 備 数 1 3 7 8 7 1 2 4 7 ( 1 0 0 % )
設 備 容 量 ( k W ) 1 , 0 2 8 1 5 6 1 8 4 3 1 2 8 , 6 5 8 1 0 , 3 3 8 ( 1 0 0 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 8 7 2 1 , 9 4 2 1 , 5 9 1 5 7 0 1 4 , 1 8 5 1 9 , 1 6 1 ( 1 0 0 % ) 計
計
太 陽 光 ( 非 住 宅 用 )
注 ( 1 )
風 力
水 力
注 ( 2 )
バ イ オ マ ス
注 ( 3 )
地 熱
区 分 平 成 2 1 年 度 2 2 年 度 2 3 年 度 2 4 年 度 2 5 年 度
( 構 成 比 )
設 備 数 1 5 4 0 0 1 0 2 9 ( 7 4 . 3 % )
設 備 容 量 ( k J / h ) 1 0 , 3 5 8 , 6 1 5 1 1 , 9 9 7 , 9 9 9 0 0 1 , 9 7 9 , 9 7 8 2 4 , 3 3 6 , 5 9 2 ( 9 4 . 6 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 7 9 9 1 , 8 9 2 0 0 1 2 3 2 , 8 1 5 ( 7 1 . 7 % )
設 備 数 0 0 0 0 1 1 ( 2 . 5 % )
設 備 容 量 ( k J / h ) 0 0 0 0 3 9 7 , 0 8 0 3 9 7 , 0 8 0 ( 1 . 5 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 1 8 1 1 8 1 ( 4 . 6 % )
設 備 数 2 0 0 0 1 3 ( 7 . 6 % )
設 備 容 量 ( k J / h ) 2 6 , 9 0 5 0 0 0 4 9 6 , 8 0 0 5 2 3 , 7 0 5 ( 2 . 0 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 2 6 9 0 0 0 1 8 7 4 5 7 ( 1 1 . 6 % )
設 備 数 0 6 0 0 0 6 ( 1 5 . 3 % )
設 備 容 量 ( k J / h ) 0 4 4 6 , 3 3 8 0 0 0 4 4 6 , 3 3 8 ( 1 . 7 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 0 4 6 9 0 0 0 4 6 9 ( 1 1 . 9 % )
設 備 数 1 7 1 0 0 0 1 2 3 9 ( 1 0 0 % )
設 備 容 量 ( k J / h ) 1 0 , 3 8 5 , 5 2 0 1 2 , 4 4 4 , 3 3 7 0 0 2 , 8 7 3 , 8 5 8 2 5 , 7 0 3 , 7 1 5 ( 1 0 0 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 1 , 0 6 8 2 , 3 6 2 0 0 4 9 2 3 , 9 2 3 ( 1 0 0 % )
地 中 熱
計
計
バ イ オ マ ス 熱
雪 氷 熱
太 陽 熱
区 分 平 成 2 1 年 度 2 2 年 度 2 3 年 度 2 4 年 度 2 5 年 度
図表2 7府省等における再エネ発電設備の導入状況(平成21年度~25年度)
注(1) 太陽光発電設備は、住宅用、信号機用、表示板用等の小規模(10kW未満)の発電設備を除いている。 注(2) 水力発電設備は、30,000kW以下の発電設備である。
注(3) バイオマス発電設備は、発電設備に供給するバイオマス由来の燃料源を精製する設備を含む。
(イ) 7府省等における再エネ熱利用設備の導入状況
7府省等が、自ら又は委託者として、21年度から25年度までの間に導入した再エ
ネ熱利用設備の種類別の導入状況についてみたところ、図表3のとおり、計39設備
(設備容量計25,703,715kJ/h、事業費計39億2351万円)となっていた。そして、
種類別に設備数をみると、バイオマス熱利用設備が計29設備(39設備の74.3%)
と最も多く、次いで地中熱利用設備が計6設備(同15.3%)、太陽熱利用設備が計
3設備(同7.6%)等となっていた。
( 構 成 比 ) 設 備 数 1 , 1 3 8 2 , 9 8 2 5 7 3 5 8 8 1 , 0 5 0 6 , 3 3 1 ( 9 5 . 5 % ) 設 備 容 量 ( k W ) 4 3 , 5 6 4 4 3 2 , 5 1 3 6 8 , 2 6 7 1 4 , 5 3 0 3 0 , 1 5 0 5 8 9 , 0 2 6 ( 3 8 . 6 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 2 7 , 5 5 6 9 0 , 3 9 3 3 1 , 1 4 0 1 3 , 8 3 3 2 8 , 1 9 7 1 9 1 , 1 2 2 ( 5 4 . 3 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 1 6 , 1 0 6 6 0 , 8 5 4 1 4 , 8 2 0 6 , 5 6 7 1 6 , 9 6 7 1 1 5 , 3 1 6 ( 6 3 . 7 % )
設 備 数 4 2 1 4 2 7 5 1 4 1 0 2 ( 1 . 5 % )
設 備 容 量 ( k W ) 5 8 , 5 0 4 5 6 0 3 9 , 6 6 2 5 7 4 , 3 5 5 1 0 3 , 1 3 8 ( 6 . 7 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 1 5 , 8 1 5 4 5 6 1 1 , 7 5 3 8 0 1 , 3 4 1 2 9 , 4 4 7 ( 8 . 3 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 4 , 9 4 2 2 2 0 4 , 6 2 4 1 7 1 , 2 0 0 1 1 , 0 0 6 ( 6 . 0 % )
設 備 数 1 1 2 4 2 6 7 2 4 9 2 ( 1 . 3 % )
設 備 容 量 ( k W ) 1 , 2 1 9 7 , 0 0 3 2 2 , 7 1 5 2 9 , 0 4 1 2 0 5 , 1 8 1 2 6 5 , 1 6 0 ( 1 7 . 3 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 1 , 3 3 0 3 , 6 5 4 9 , 2 0 2 3 , 6 0 1 4 , 4 4 0 2 2 , 2 3 0 ( 6 . 3 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 6 2 5 1 , 4 3 1 2 , 6 5 5 6 5 1 1 , 4 0 0 6 , 7 6 4 ( 3 . 7 % )
設 備 数 1 5 1 1 1 6 1 7 3 2 9 1 ( 1 . 3 % )
設 備 容 量 ( k W ) 9 9 , 0 9 0 8 , 9 1 8 2 5 , 7 5 0 5 5 , 1 0 9 8 0 , 6 7 1 2 6 9 , 5 3 8 ( 1 7 . 6 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 3 3 , 4 8 7 6 , 9 6 0 1 7 , 3 9 2 2 3 , 1 0 5 1 9 , 8 2 5 1 0 0 , 7 7 0 ( 2 8 . 6 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 1 5 , 3 8 9 2 , 5 6 8 7 , 2 4 6 9 , 5 2 8 1 1 , 1 6 1 4 5 , 8 9 5 ( 2 5 . 3 % )
設 備 数 0 2 1 3 5 1 1 ( 0 . 1 % )
設 備 容 量 ( k W ) 0 3 0 , 1 0 0 2 8 , 8 0 0 4 9 , 0 0 0 1 9 0 , 0 4 3 2 9 7 , 9 4 3 ( 1 9 . 5 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 0 6 3 7 3 5 7 2 , 0 8 5 4 , 4 7 4 7 , 5 5 5 ( 2 . 1 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 0 1 1 7 7 1 3 9 9 9 1 5 1 , 5 0 3 ( 0 . 8 % )
設 備 数 0 0 0 0 1 1 ( 0 . 0 % )
設 備 容 量 ( k W ) 0 0 0 0 5 0 5 0 ( 0 . 0 % )
発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 3 9 8 3 9 8 ( 0 . 1 % )
発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 0 0 0 0 3 9 8 3 9 8 ( 0 . 2 % )
設 備 数 1 , 2 0 6 3 , 0 3 3 6 4 3 6 2 0 1 , 1 2 6 6 , 6 2 8 ( 1 0 0 % ) 設 備 容 量 ( k W ) 2 0 2 , 3 7 7 4 7 9 , 0 9 5 1 8 5 , 1 9 4 1 4 7 , 7 3 7 5 1 0 , 4 5 1 1 , 5 2 4 , 8 5 6 ( 1 0 0 % ) 発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 7 8 , 1 8 9 1 0 2 , 1 0 2 6 9 , 8 4 7 4 2 , 7 0 6 5 8 , 6 7 8 3 5 1 , 5 2 5 ( 1 0 0 % ) 発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 3 7 , 0 6 3 6 5 , 1 9 3 2 9 , 4 1 9 1 7 , 1 6 4 3 2 , 0 4 4 1 8 0 , 8 8 5 ( 1 0 0 % ) 計
計
太 陽 光 ( 非 住 宅 用 )
注 ( 1 )
風 力
水 力
注 ( 2 )
バ イ オ マ ス
注 ( 3 )
地 熱 発 電
区 分 平 成 2 1 年 度 2 2 年 度 2 3 年 度 2 4 年 度 2 5 年 度
海 洋 温 度 差
(ウ) 国庫補助金等を活用した再エネ発電設備の導入状況
地方公共団体等が、21年度から25年度までの間に、国庫補助金等を活用して導入
した再エネ発電設備(以下「再エネ発電設備(補助)」という。)の種類別の導入
状況についてみたところ、図表4のとおり、計6,628設備(設備容量計1,524,856kW、
発電設備に係る国庫補助金等計1808億8557万円)となっていた。そして、種類別の
設備数は、太陽光発電設備が計6,331設備(6,628設備の95.5%)とその大部分を占
めていた。なお、20年度から25年度までの間に経済産業省所管の補助事業により導
入された太陽光発電設備(住宅用)は、1,091,724設備(国庫補助事業実績額2214
億2663万円)となっているが、地方公共団体以外の者が補助金により住宅に導入す
るものであること、10kW未満の小規模な発電設備であることなどから、図表4には
含めていない。
図表4 再エネ発電設備(補助)の導入状況(平成21年度~25年度)
注(1) 太陽光発電設備は、住宅用、信号機用、表示板用等の小規模(10kW未満)の発電設備を除いている。 注(2) 水力発電設備は、30,000kW以下の発電設備である。
注(3) バイオマス発電設備は、発電設備に供給するバイオマス由来の燃料源を精製する設備を含む。
(エ) 国庫補助金等を活用した再エネ熱利用設備の導入状況等
地方公共団体等が、21年度から25年度までの間に、国庫補助金等を活用して導入
( 構 成 比 )
12 0 1 2 9 1 80 8 1 1 5 3 6 6 3 (5 9 .0 % )
1 12 , 14 1 ,7 8 8 1 34 , 97 7 ,2 9 3 32 2 ,6 5 0, 1 05 3 2 7, 8 88 , 05 8 1 40 , 26 7 ,9 0 4 1, 0 37 , 92 5 ,1 4 8 (9 2 .5 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 32 , 86 0 1 8 ,9 0 7 1 4, 5 73 20 , 43 0 1 37 , 76 6 22 4 ,5 3 7 (4 7 .4 % )
26 , 79 7 1 4 ,5 4 1 1 3, 1 01 17 , 55 6 1 8 ,8 1 0 9 0 ,8 0 6 (6 6 .9 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 11 , 94 9 7 ,5 2 7 7, 0 81 6 , 61 6 4 ,7 5 4 3 7 ,9 3 0 (7 4 .5 % )
3 3 2 3 5 1 6 ( 1 .4 % )
1 24 , 50 0 3 9 ,1 5 7 0 2 70 , 00 0 6 87 , 50 6 1 , 12 1 ,1 6 3 ( 0 .0 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 4 9 6 6 6 14 41 4 1 ,1 6 1 2 ,3 0 7 ( 0 .4 % )
4 9 4 6 8 1 32 16 0 1 ,0 7 4 1 ,8 8 6 ( 1 .3 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 4 9 1 7 0 7 7 9 8 3 3 1 ,1 4 0 ( 2 .2 % )
7 0 4 2 2 1 5 ( 1 .3 % )
7, 8 70 , 71 7 0 1 ,0 2 9, 7 93 1, 9 67 , 85 0 2 73 , 51 5 11 , 14 1 ,8 7 5 ( 0 .9 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 3 ,1 8 4 0 1 96 64 4 6 9 4 ,0 9 4 ( 0 .8 % )
2 ,1 5 5 0 1 89 63 0 6 5 3 ,0 4 0 ( 2 .2 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 72 5 0 92 21 0 3 3 1 ,0 6 1 ( 2 .0 % )
2 5 3 6 37 4 8 5 9 2 0 5 (1 8 .2 % )
5 23 , 76 7 1 , 58 2 ,4 2 1 9 3 8, 2 56 2, 7 49 , 83 7 2 , 71 4 ,2 0 2 8 , 50 8 ,4 8 4 ( 0 .7 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 1 ,4 1 2 7 ,6 9 3 2, 3 90 7 , 19 0 8 7 ,5 6 5 10 6 ,2 5 2 (2 2 .4 % )
1 ,2 8 2 2 ,7 2 2 2, 0 73 2 , 18 3 9 ,2 4 0 1 7 ,5 0 2 (1 2 .9 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 62 4 9 6 7 8 52 48 4 9 1 2 3 ,8 4 1 ( 7 .5 % )
8 6 0 1 2 1 7 ( 1 .5 % )
3, 9 06 , 00 0 4 , 47 3 ,0 0 0 0 7 80 , 00 0 3 94 , 20 0 9 , 55 3 ,2 0 0 ( 0 .8 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 24 9 6 4 4 0 4 7 2 8 9 6 9 ( 0 .2 % )
7 9 5 4 7 0 4 7 1 7 6 9 2 ( 0 .5 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 2 6 3 5 0 0 2 3 1 3 4 1 3 ( 0 .8 % )
1 1 1 4 32 3 5 7 2 1 6 4 (1 4 .6 % )
1, 9 80 , 79 4 3 , 53 0 ,8 3 0 1 0 ,7 4 4, 1 24 4, 6 45 , 88 2 1 7, 1 21 , 33 5 38 , 02 2 ,9 6 5 ( 3 .3 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 72 6 5 ,4 1 2 3, 4 57 74 , 59 4 4 9 ,1 4 2 13 3 ,3 3 3 (2 8 .1 % )
41 0 3 ,0 1 7 1, 8 55 8 , 51 6 6 ,0 1 5 1 9 ,8 1 6 (1 4 .6 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 27 3 1 ,5 6 5 9 29 1 , 25 2 1 ,7 1 8 5 ,7 3 9 (1 1 .2 % )
1 0 4 9 7 1 2 4 2 ( 3 .7 % )
1 ,5 2 6 73 2 ,2 4 3 1 ,8 3 4, 2 36 4, 8 86 , 61 8 7 , 71 5 ,0 3 3 15 , 16 9 ,6 5 6 ( 1 .3 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 38 0 2 1 1 3 38 54 6 6 6 0 2 ,1 3 7 ( 0 .4 % )
35 6 2 0 7 3 19 44 8 5 7 9 1 ,9 1 1 ( 1 .4 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 11 8 6 1 1 16 14 4 3 3 3 7 7 4 ( 1 .5 % )
18 4 1 9 2 2 64 17 7 3 0 5 1 ,1 2 2 ( 1 00 % )
1 26 , 54 9 ,0 9 3 1 45 , 33 4 ,9 4 4 33 7 ,1 9 6, 5 14 3 4 3, 1 88 , 24 6 1 69 , 17 3 ,6 9 5 1, 1 21 , 44 2 ,4 9 2 ( 1 00 % )
事 業 費 ( 百 万 円 ) 38 , 86 3 3 3 ,5 3 6 2 0, 9 70 1 03 , 86 7 2 76 , 39 3 47 3 ,6 3 2 ( 1 00 % )
31 , 13 2 2 1 ,5 0 4 1 7, 6 72 29 , 54 3 3 5 ,8 0 3 13 5 ,6 5 6 ( 1 00 % )
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 13 , 76 8 1 0 ,6 4 2 9, 0 80 8 , 81 1 8 ,5 9 8 5 0 ,9 0 2 ( 1 00 % )
温 泉 熱 設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費
計
設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費 空 気 熱
設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費
地 中 熱 設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費 温 度 差 熱
設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費
太 陽 熱 設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費
計
バ イ オ マ ス 熱 設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費
平 成 21 年 度 2 2年 度 23 年 度 2 4 年 度 2 5 年 度
雪 氷 熱 設 備 数
設 備 容 量 ( k J / h )
う ち 国 庫 補 助 対 象 事 業 費 区 分
についてみたところ、図表5のとおり、計1,122設備(設備容量計1,121,442,492kJ
/h、国庫補助金等交付額計509億0257万円)となっていた。そして、種類別の設備
数は、バイオマス熱利用設備が663設備(1,122設備の59.0%)と最も多くなってお
り、次いで太陽熱利用設備が205設備(同18.2%)、地中熱利用設備が164設備(同
14.6%)等となっていた。
図表5 再エネ熱利用設備(補助)の導入状況(平成21年度~25年度)
イ 再生可能エネルギー設備の休止の状況
7府省等が自ら若しくは委託者として、又は地方公共団体等が国庫補助金等を活用
して、21年度から25年度までの間に導入した設備のうち、26年3月末時点において休
止している設備は、図表6のとおり、計41設備となっていた。そして、事業主体は、
休止の主な理由を、故障の原因を調査中のため(16設備)、修理や部品等の調達に時
間を要しているため(5設備)などとしている。また、これら41設備の中には、1年以
上休止している設備が計8設備見受けられた。このほか、20年度以前に国庫補助事業
う ち 1 年 以 上 休 止 し て い る 設 備
故 障 の 原 因 を 調 査 中 の た め
修 理 や 部 品 等 の 調 達 に 時 間 を 要 し て い る た め
そ の 他
再 稼 働 す る 予 定 で あ る
検 討 中 で あ る
再 稼 働 し な い
設 備 数 1 8 4 1 0 4 4 1 6 2 0
設 備 容 量 ( k W ) 3 1 7 1 0 0 1 2 6 1 1 2 7 9 2 5 8 5 9 0
発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 4 8 8 1 0 6 1 9 5 2 1 4 7 8 4 3 7 5 0 0
発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 2 5 5 3 7 1 1 1 1 0 4 3 9 2 3 0 2 5 0
設 備 数 4 1 3 0 1 3 1 0
設 備 容 量 ( k W ) 2 , 0 4 1 1 2 , 0 4 0 0 1 2 , 0 4 0 1 0
発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 6 4 9 9 6 3 9 0 9 6 3 9 9 0
発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 2 5 6 4 2 5 2 0 4 2 5 2 4 0
設 備 数 1 0 0 1 0 1 0 0
設 備 容 量 ( k W ) 1 , 9 9 0 0 0 1 , 9 9 0 0 1 , 9 9 0 0 0
発 電 設 備 の 設 置 費 ( 百 万 円 ) 1 , 2 3 0 0 0 1 , 2 3 0 0 1 , 2 3 0 0 0
発 電 設 備 に 係 る 国 庫 補 助 金 等 ( 百 万 円 ) 8 3 0 0 8 3 0 8 3 0 0
設 備 数 3 1 1 0 2 3 0 0
設 備 容 量 ( k J / h ) 1 8 , 1 1 9 1 , 2 7 6 1 , 2 7 6 0 1 6 , 8 4 3 1 8 , 1 1 9 0 0
事 業 費 ( 百 万 円 ) 4 2 3 3 3 3 0 9 4 2 0 0
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 1 8 1 4 1 4 0 4 1 8 0 0
設 備 数 5 1 1 0 4 4 1 0
設 備 容 量 ( k J / h ) 5 , 8 2 4 , 9 5 5 8 3 6 , 8 0 0 1 6 4 , 1 5 5 0 5 , 6 6 0 , 8 0 0 5 , 6 6 0 , 8 0 0 1 6 4 , 1 5 5 0
事 業 費 ( 百 万 円 ) 1 , 6 4 2 1 4 4 4 0 1 , 5 9 7 1 , 5 9 7 4 4 0
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 3 7 9 1 4 2 0 0 3 5 8 3 5 8 2 0 0
設 備 数 1 0 1 1 0 9 9 1 0
設 備 容 量 ( k J / h ) 1 , 7 2 6 , 4 3 3 1 1 7 , 3 5 2 8 1 , 0 0 0 0 1 , 6 4 5 , 4 3 3 1 , 6 0 9 , 0 8 1 1 1 7 , 3 5 2 0
事 業 費 ( 百 万 円 ) 2 5 8 4 1 1 0 2 4 6 2 5 4 4 0
う ち 国 庫 補 助 金 等 交 付 額 1 0 9 1 2 0 1 0 6 1 0 7 1 0
計 設 備 数 4 1 8 1 6 5 2 0 3 6 5 0
風 力
バ イ オ マ ス
地 中 熱 太 陽 熱 バ イ オ マ ス 熱
区 分
休 止 し て い る 設 備 休 止 し て い る 主 な 理 由 再 稼 働 の 予 定
太 陽 光
13各年度))が見受けられた。
図表6 休止している再エネ発電設備等
(注) 定期点検で休止している設備を除いている。
ウ 7府省等が実施している再生可能エネルギーに関する事業の重複等の状況
7府省等が実施している再生可能エネルギーに関する国庫補助事業には、類似の事
業が多数見受けられ、また、各国庫補助事業に関する情報は府省ごとに発信されて
いる。このような状況について、地方公共団体に見解を徴したところ、これらの情
報の把握や類似事業の比較分析等に相当の時間を要することなどから、いわゆる事
業の縦割りによる弊害等について問題があるなどとしている。
そこで、学校は、太陽光発電設備の導入場所として全導入数の約6割を占めている
ことから、21年度から25年度までの間に地方公共団体等が太陽光発電設備を学校に
導入するに当たり活用した国庫補助金等の所管府省についてみたところ、図表7のと
おり、5府省、計3,830設備(国庫補助金等交付額546億2445万円)となっており、そ
の内訳は、文部科学省が3,506設備(同483億1522万円)、環境省が145設備(同28億
9476万円)、内閣府が121設備(同27億2507万円)、経済産業省が46設備(同5億70
内 閣 府 1 2 1 2 , 7 2 5
文 部 科 学 省 3 , 5 0 6 4 8 , 3 1 5
経 済 産 業 省 4 6 5 7 0
国 土 交 通 省 1 2 1 1 8
環 境 省 1 4 5 2 , 8 9 4
計 3 , 8 3 0 5 4 , 6 2 4
区 分 設 備 数
国 庫 補 助 金 等 交 付 額 ( 百 万 円 )
図表7 学校に導入された太陽光発電設備に係る国庫補助金等の所管府省(平成21年度~2
5年度)
上記のように、地方公共団体等が学校に太陽光発電設備を導入した際に活用した
国庫補助金等を所管する府省は5府省に上っている。また、各府省が実施する国庫補
助事業の目的は様々であり、例えば、文部科学省における目的は環境教育のため、
環境省における目的は防災拠点の機能維持のためなどとなっている。
そして、太陽光発電設備を導入した地方公共団体によれば、上記のように各府省
が異なる目的別に様々な国庫補助事業を用意していることは、選択の幅が広がるな
どという面において歓迎するとしている。一方、国庫補助事業を所管する府省が複
数にまたがることから各府省がどのような国庫補助事業を行っているのかについて
情報収集が困難であることなどの問題点を指摘する地方公共団体も見受けられる。
(2) 再エネ法に基づく固定価格買取制度の実施状況
ア 再エネ法に基づく固定価格買取制度の概要等
(ア) 再エネ法に基づく固定価格買取制度の概要
前記のとおり、再生可能エネルギー源の利用を促進することとして、再エネ法
に基づき、24年7月1日から固定価格買取制度が導入され実施されている。
電気事業者が再エネ電気の買取りに要する費用は、電気の使用者から、使用し
た電気に係る電気料金と併せて再エネ電気の供給の対価の一部として賦課金を徴
収することにより賄うこととなっている。
(イ) 再エネ電気の調達価格及び調達期間
再エネ法によれば、経済産業大臣は、毎年度、再エネ発電設備の区分、設置の
形態及び規模ごとに調達価格及び調達期間(以下「調達価格等」という。)を定
再 エ ネ 発 電 設 備 の 区 分
バ イ オ マ ス
( 2 0 0 k W 以 上 ~ 1 0 0 0 k W 未 満 )
( 1 0 0 0 k W 以 上 ~ 3 0 0 0 0 k W 未 満 )
平 成 2 4 年 度 調 達 価 格
4 0 円 4 2 円 等 2 2 円 5 5 円 - 2 4 円 2 9 円 3 4 円 - - 1 3 円 ~ 3 9 円 2 6 円 4 0 円 2 5 年 度
調 達 価 格
3 6 円 3 8 円 等 2 2 円 5 5 円 - 2 4 円 2 9 円 3 4 円 - - 1 3 円 ~ 3 9 円 2 6 円 4 0 円 2 6 年 度
調 達 価 格
3 2 円 3 7 円 等 2 2 円 5 5 円 3 6 円 2 4 円 2 9 円 3 4 円 2 1 円 1 4 円 1 3 円 ~ 3 9 円 2 6 円 4 0 円 調 達 期 間 2 0 年 1 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 2 0 年 1 5 年 1 5 年
風 力 地 熱
太 陽 光 水 力
調 達 区 分 1 0 k W 以 上 1 0 k W 未 満 2 0 k W 以 上 2 0 k W 未 満
メ タ ン 発 酵 バ イ オ ガ ス 、 固 形 燃 料 燃 焼 ( リ サ イ ク ル 木 材 ) 等
1 . 5 万 k W 以 上 1 . 5 万 k W 未 満 洋 上 風 力
( 2 0 k W 以 上 )
1 0 0 0 k W 以 上 ~ 3 0 0 0 0 k W 未 満
2 0 0 k W 以 上 ~ 1 0 0 0 k W 未 満
2 0 0 k W 未 満
特 定 水 力 発 電 設 備
注 ( 2 ) 注(1)
調達価格は、再エネ発電設備による再エネ電気の供給を調達期間にわたり安定
的に行うことを可能とする価格として、当該供給が効率的に実施される場合に通
常要すると認められる費用等を基礎とし、我が国における再エネ電気の供給量の
状況、再エネ発電設備を用いて再エネ電気を供給しようとする者が受けるべき適
正な利潤等を勘案して定めるものとされている。また、調達期間は、再エネ発電
設備による再エネ電気の供給の開始から、その供給の開始後に行われる再エネ発
電設備の重要な部分の更新の時までの標準的な期間を勘案して定めるものとされ
ている。
そして、経済産業大臣は、再エネ法に基づき、24年度以降、毎年度調達価格等
(図表8参照)について定めて、これらを告示している(以下「調達告示」とい
う。)。
また、調達告示によれば、再エネ法の施行日の前に発電を開始した再エネ発電
設備に係る調達期間は、調達告示に規定する調達期間から、発電開始日から再エ
ネ法の施行の日までの期間に相当する期間を除いた期間とするとされている。
図表8 調達告示における調達価格等
注(1) 平成24年7月1日 から25年3月31日 まで
注(2) 特定水 力発電設 備とは 、水力発 電設備の うち、水 車及び発 電機、変 圧器、遮 断機そ の他の電気 設備の 全部並び に水圧管 路の全部 若しく は一部の みを新設し 、又は 更新する もの
注(3) 10kW未 満の太 陽光発電 設備以外 の再エ ネ発電設備 の調達価 格は、本 表の金 額に消費 税相当額 を加え て得た額 である。 なお、消 費税率 は、平成 24、25両年 度につ いては調 達価格の 5%、26年度につい ては同 8%である 。
調達価格には、再エネ発電設備の建設価格が織り込まれている。また、通常よ
りも高い価格で売電を行うことにより再エネ事業者が得ることとなる利益は、賦
課金の形で電気の使用者、最終的には国民の負担となる。これらのことなどを勘
案して、再エネ発電設備に交付された補助金と売電による利益とが重複し、再エ
国 庫 補 助 金 の 交 付 額
当 該 設 備 の 供 給 に 係 る 再 エ ネ 電 気 の
一 年 当 た り の 発 電 見 込 量
当 該 設 備 に 係 る
調 達 期 間
調 達 価 格 -
×
よれば、再エネ事業者が、固定価格買取制度の導入目的(再生可能エネルギー源
の利用等の促進)と政策目的が重複する経済産業省所管の国庫補助金である地域
新エネルギー等導入促進対策費補助金、新エネルギー等事業者支援対策費補助金、
新エネルギー事業者支援対策費補助金及び中小水力・地熱発電開発費等補助金
(以下、これらを合わせて「4補助金」という。)を活用して導入した再エネ発電
設備で発電した電気については、調達価格から国庫補助金相当額を控除すること
とされている(図表9参照)。
図表9 調達価格から国庫補助金相当額を控除する算式
イ 固定価格買取制度施行に伴う6府省の再エネ発電設備に対する国庫補助金等の取扱
状況
固定価格買取制度において認定を受け、国庫補助金等を活用して導入した設備
(以下「認定設備(補助)」という。)に対する国庫補助金等の取扱状況について
みると、都道府県等が認定設備(補助)を導入する際に活用した国庫補助事業は、
計41事業であった。そして、これらの国庫補助事業において認定設備(補助)に対
する国庫補助金等の取扱いがどのようになっているかをみると、図表10のとおり、
国庫補助金等の取扱いに関する規定がないものが17事業と最も多くなっていた。一
方、調達価格から当該国庫補助金等相当額を控除することとされている国庫補助事
業が4補助金の4事業あるほか、一部の国庫補助事業においては、国庫補助金等相当
額を返還させていたり、認定設備(補助)に係る売電収入の使途を限定していたり
するなどしていた。
上記取扱いの区分ごとに認定設備(補助)を分類すると、計853設備のうち、国庫
補助金等を返還しなくてもよいこととしている設備は470設備(853設備の55.0%)、
国庫補助金等の取扱いに関する規定がない設備は169設備(同19.8%)、売電収入の
使途を限定している設備は95設備(同11.1%)、固定価格買取制度の調達価格から
国庫補助金等相当額を控除することとしている設備は84設備(同9.8%)、自家消費
分と売電分との割合で案分するなどして国庫補助金等相当額を一部返還させること
事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数 事 業 数 設 備 数
内 閣 府 1 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0 0 0 0 0
文 部 科 学 省 7 5 3 9 0 0 0 0 1 1 4 4 7 0 2 6 8 0 0 0 0
農 林 水 産 省 9 2 7 0 0 0 0 1 2 0 0 2 6 5 1 8 1 1
経 済 産 業 省 6 8 6 4 8 2 0 0 0 0 0 0 2 4 0 0 0 0
国 土 交 通 省 1 2 5 9 0 0 5 2 6 0 0 0 0 7 3 3 0 0 0 0
環 境 省 6 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2 8 1 7 7 2 5
N E D O 0 2 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
計 4 1 8 5 3 4 8 4 5 2 6 2 3 4 4 7 0 1 7 1 6 9 6 9 5 3 6
区 分
認 定 設 備 ( 補 助 )
認 定 設 備 ( 補 助 ) に 対 し て 交 付 さ れ た 国 庫 補 助 金 等 の 取 扱 状 況
固 定 価 格 買 取 制 度 の 調 達 価 格 か ら 国 庫 補 助 金 等 相 当 額 を 控 除 す る こ と と し て い る
自 家 消 費 分 と 売 電 分 と の 割 合 で 按 分 す る な ど し て 国 庫 補 助 金 等 相 当 額 を 一 部 返 還 さ せ る こ と と し て い る
売 電 は 補 助 事 業 の 対 象 外 で あ る こ と か ら 国 庫 補 助 金 等 を 全 額 返 還 さ せ る こ と と し て い る
国 庫 補 助 金 等 を 返 還 し な く て も よ い こ と と し て い る
国 庫 補 助 金 等 の 取 扱 い に 関 す る 規 定 が な い
売 電 収 入 の 使 途 を 限 定 し て い る
そ の 他 補助金等を全額返還させることとしている設備は3設備(同0.3%)等となっていた。
図表10 認定設備(補助)に対して交付された国庫補助金等の取扱状況
(注 ) NED Oの事 業は、経 済産業省 の事業 と重複して いるため 、事業数 には計 上してい ない。
以上のとおり、認定設備(補助)を導入する際に活用した国庫補助金等の取扱い
に関する規定がない又は国庫補助金等を返還しなくてもよいこととしている国庫補
助事業が多数あり、これに係る認定設備(補助)639設備については、当該国庫補助
金等の交付目的が固定価格買取制度の導入目的(再生可能エネルギー源の利用等の
促進)とは異なっていることなどを理由に、調達価格から国庫補助金等相当額を控
除せずに売電が行われていたり、国庫補助金等が返還されていなかったりしていた。
しかし、前記のとおり、固定価格買取制度における調達価格には再エネ発電設備の
建設価格が織り込まれており、また、通常よりも高い価格で売電を行うことにより、
再エネ事業者が得ることとなる利益は、賦課金の形で最終的に国民の負担となるもの
であることから、再エネ発電設備の導入に国庫補助金等を活用するとともに、固定価
格買取制度に基づき売電を行う場合は、国庫補助金等の交付目的を逸脱していないか
などについて、適宜、確認していく必要がある。
(3) 地方公共団体における再生可能エネルギーの導入等に関する計画の策定等
ア 再生可能エネルギーの導入等に関する計画の策定状況
エネルギー基本法によれば、地方公共団体は、基本方針にのっとり、エネルギーの
需給に関し、国の施策に準じて施策を講ずるとともに、その区域の実情に応じた施策
を策定し、及び実施する責務を有するとされている。そして、前記のように、地方公
共団体は、エネルギー基本法に基づく施策を実施するなどのため、国庫補助金等を活
用して再生可能エネルギー設備を多数導入しており、交付された国庫補助金等の額も
一方、温対法によれば、都道府県及び市町村は、当該都道府県及び市町村の事務及び
事業に関し、温室効果ガスの排出の量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のための措
置に関する計画(以下「地方公共団体実行計画(事務事業編)」という。)を策定する
ものとされている。また、都道府県並びに政令指定都市、中核市及び特例市(以下、政
令指定都市、中核市及び特例市を「指定都市等」という。)については、地方公共団体
実行計画(事務事業編)のほか、その区域の自然的社会的条件に応じて温室効果ガスの
排出の抑制等を行うための施策に関する事項として、太陽光、風力その他の化石燃料以
外のエネルギーであって、その区域の自然的条件に適したものの利用の促進に関する事
項、その区域の事業者又は住民が温室効果ガスの排出の抑制等に関して行う活動の促進
に関する事項等についても地方公共団体実行計画に定める(以下、当該部分を「地方公
共団体実行計画(区域施策編)」という。)ものとされている。
また、環境基本法によれば、地方公共団体は、基本理念にのっとり、環境の保全
に関し、国の施策に準じた施策等を策定し、及び実施する責務を有するとされてい
る。このため、多くの地方公共団体は、国の環境基本計画に準じ、その区域におけ
る環境保全施策の基本となる計画(以下「地方公共団体環境基本計画」という。)
を策定している。そして、第四次環境基本計画において、地方公共団体に期待され
る役割として、地域資源をいかした再生可能エネルギー等の導入を実施することが
示されていることから、一部の地方公共団体環境基本計画には、再生可能エネルギ
ーの導入に関する事項等が定められている。
このように、地方公共団体は、国の施策に準ずるなどして、地方公共団体実行計画
(事務事業編)、地方公共団体実行計画(区域施策編)、地方公共団体環境基本計画等
において、自ら再生可能エネルギーの導入等に関する事項を盛り込んで策定することが
期待されている(以下、再生可能エネルギーの導入等に関する事項を盛り込んで策定さ
れた地方公共団体実行計画等を「再エネ導入促進計画」という。)。
したがって、地方公共団体が適切な再エネ導入促進計画を策定することは、国庫補助
金等を活用して導入した再生可能エネルギー設備を効率的に活用して、国の施策に準じ
た施策を講じ、その区域の実情に応じた施策を実施していくことなどを確保する上で重
要な第一歩となるものである。
そこで、検査を実施した44都道府県及び1,615市町村(市町村を指定都市等、指定都市
団体数 再エネ導
入促進計
画を策定
し て いる
団体数
定量的な
導入目標
を設定し
て いる団
体数
地方公共
団体実行
計画( 事
務事業
編)
地方公共
団体実行
計画( 区
域施策
編)
地方公共
団体環境
基本計画 その他の
計画
定性的な
導入目標
を設定し
て いる団
体数
再エネ導
入促進計
画を策定
し ていな
い団体数
(A) ( B) ( B) / ( A) (C) ( C)/ (A)
4 4 4 3 ( 9 7 . 7 % ) 3 7 0 6 5 2 6 6 1 (2 .2 % )
1 ,6 1 5 9 2 3 ( 5 7 . 1 % ) 4 2 9 4 7 5 8 1 3 1 1 9 3 4 9 4 6 9 2 ( 4 2 .8 % )
指定都市等 9 8 9 3 ( 9 4 . 8 % ) 5 7 2 1 9 1 5 2 1 3 6 5 (5 .1 % )
指定都市等以外の市 6 7 5 4 7 9 ( 7 0 . 9 % ) 2 1 5 1 1 3 4 9 1 7 9 2 6 4 1 9 6 ( 2 9 .0 % )
町村 8 4 2 3 5 1 ( 4 1 . 6 % ) 1 5 7 3 4 5 2 5 9 3 1 9 4 4 9 1 ( 5 8 .3 % )
1 ,6 5 9 9 6 6 ( 5 8 . 2 % ) 4 6 6 4 7 6 4 1 3 6 2 1 9 5 0 0 6 9 3 ( 4 1 .7 % )
計 市町村数 都道府県数
区分
以下同じ。)、計1,659団体における再エネ導入促進計画の策定状況等についてみた
ところ、図表11のとおり、再エネ導入促進計画を策定している地方公共団体は、96
6団体(1,659団体の58.2%)となっていた。しかし、残りの693団体(同41.7%)は、
再エネ導入促進計画を特段策定しておらず、特に町村の半数以上が再エネ導入促進
計画を策定していない状況となっていた。また、966団体が策定した再エネ導入促進
計画における再生可能エネルギーの導入目標の設定状況についてみたところ、目標
年度や目標数値を具体的に設定するなど定量的な導入目標を設定している地方公共
団体が466団体となっていた一方で、できるだけ早い時期に可能な限り再生可能エネ
ルギーの導入を図るというように、定性的な導入目標だけを設定している地方公共
団体が500団体となっていた。
図表11 再エネ導入促進計画の策定状況等
(注) 策定した計画が複数ある場合は、最も早期に具体的な数値目標を設定した計画により集計している。
また、再エネ導入促進計画を策定していない上記の693団体について、その理由を
みたところ、図表12のとおり、再エネ導入促進計画を策定したいが、職員が少なく
他の業務を優先させる必要があるため、策定していないとしている地方公共団体が
514団体(693団体の74.1%)と最多数を占めるなどの状況となっていた。また、一
部の地方公共団体は、長期的なエネルギー需給動向や送電網の整備等について不確
定要素があるため、再生可能エネルギーの導入事業の採算性を考えると、計画を策
再 エ ネ 導 入 促
進 計 画 を 策 定
し て い な い 団
体 数
計 画 を 策 定 し
た い が 、 職 員
が 少 な く 他 の
業 務 を 優 先 さ
せ る 必 要 が あ
る た め
目 標 を 設 定 し
た い が 、 管 内
の 資 源 の 潜 在
的 な 存 在 量 が
不 明 な た め 、
先 ず こ の 調 査
を 行 う 必 要 が
あ る た め
国 の エ ネ ル
ギ ー 基 本 計 画
の 改 定 内 容 を
見 て 設 定 す る
予 定 で あ る た
め
そ の 他
( A ) ( B ) ( B ) / ( A )
1 0 ( 0 % ) 0 1 0
6 9 2 5 1 4 ( 7 4 . 2 % ) 7 3 2 3 8 2
指 定 都 市 等 5 2 ( 4 0 . 0 % ) 0 2 1
指 定 都 市 等 以 外 の 市 1 9 6 1 1 9 ( 6 0 . 7 % ) 3 1 1 0 3 6
町 村 4 9 1 3 9 3 ( 8 0 . 0 % ) 4 2 1 1 4 5
6 9 3 5 1 4 ( 7 4 . 1 % ) 7 3 2 4 8 2
計 区 分
市 町 村 数 都 道 府 県 数
再 エ ネ 導 入 促 進 計 画 を 策 定 し て い な い 理 由
図表12 再エネ導入促進計画を策定していない理由
イ 地域における再生可能エネルギーの導入拡大に関する問題点
再エネ法は、再生可能エネルギーの導入拡大が地域の活性化に寄与することを目
的の一つとしている。また、地方公共団体は、地域における雇用創出、産業の育成、
地球温暖化対策等に係る施策として、再生可能エネルギーの導入拡大策を推進する
などしている。一方、会計実地検査を実施した一部の地方公共団体によれば、再生
可能エネルギーの導入拡大に関して、国の助成制度、地形、気候、電力会社の系統
規模等に起因する様々な問題点を抱えているとしている。
そこで、地方公共団体における再生可能エネルギーの導入拡大に関する問題点に
ついて、44都道府県及び19政令指定都市、計63団体から意見を聴取したところ、図
表13のとおり、多種多様な内容となっている。このうち、国庫補助事業に関する問
題点が数多く挙げられており、中でも「再生可能エネルギーに係る様々な国庫補助
メニューを一本化あるいは交付金化できないか。」など補助金・財政支援に関する
項目が68件と最も多くなっている。また、「国の補助事業の所管が複数にまたがる
ことから情報収集が困難である。」など情報開示に関する問題点等が挙げられてい
る。
そして、エネルギー基本法によれば、国はエネルギーの需給に関する施策を総合
的に策定し、及び実施する責務を有するとされ、また、国及び地方公共団体は、エ
ネルギーの需給に関し、相互に、その果たす役割を理解し、協力するものとすると
されている。したがって、国においてエネルギーの需給に関する施策を総合的に策
区 分 項 目 意 見 の 具 体 例 件 数
補 助 金 ・ 財 政 支 援
再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー に 係 る 様 々 な 国 庫 補 助 メ ニ ュ ー を 一 本 化 あ る い は 交 付 金 化 で き な い か 。
6 8
情 報 開 示
国 の 補 助 事 業 の 所 管 が 複 数 に ま た が る こ と か ら 、 情 報 収 集 が 困 難 で あ る 。
2 6
人 材 確 保
再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 政 策 を 熟 知 し た 職 員 が 不 在 の た め 、 国 か ら 人 材 を 派 遣 し て い た だ き た い 。
6
価 格 競 争 性
発 電 コ ス ト や 導 入 コ ス ト が 高 い の で 、 買 取 価 格 を 高 く す る 方 向 で 検 討 願 い た い 。
3 7
再 エ ネ 法 の 制 度 運 用
固 定 価 格 買 取 制 度 に つ い て 、 実 態 を 踏 ま え た 価 格 設 定 や 翌 年 度 の 買 取 価 格 ・ 期 間 の 早 期 公 表 を 図 る 必 要 が あ る 。
3 4
系 統 接 続 ・ 容 量
送 電 容 量 が 不 足 し て い る た め 、 電 力 会 社 の 系 統 へ の 接 続 が で き な い 事 業 者 が 出 て き て い る 。
2 1
離 島
全 国 画 一 的 な 政 策 で は な く 、 離 島 振 興 や 過 疎 地 域 の 活 性 化 の 観 点 、 ま た 地 理 的 な 優 位 性 等 を 考 慮 し 国 の 支 援 が 必 要 で あ る 。
7
住 民 の 反 対
メ ガ ソ ー ラ ー の 設 置 に つ い て は 、 外 国 資 本 に よ る 電 力 参 入 や 景 観 上 の 問 題 な ど 住 民 の 反 対 運 動 が 生 じ て い る 他 県 の 例 が あ る 。
2
上 記 以 外 の 再 エ ネ 法 に 関 す る 問 題
太 陽 光 パ ネ ル の 大 量 廃 棄 が 想 定 さ れ る の で 、 事 業 者 に 対 し て 撤 去 ・ 廃 棄 費 用 の 積 立 を 義 務 化 す る 必 要 が あ る 。
9
法 令 等
国 立 公 園 内 の 土 地 を 有 効 活 用 で き る よ う 、 自 然 公 園 法 の 規 制 を 緩 和 し て ほ し い 。
2 3
環 境 影 響 評 価
風 力 発 電 に 係 る 配 慮 書 手 続 の 合 理 化 な ど 審 査 期 間 の 一 層 の 短 縮 を 可 能 と す る よ う に 制 度 を 見 直 す 必 要 が あ る 。
3
国 の 取 組 の 明 確 化
再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー の 具 体 的 な 導 入 目 標 等 を 示 し た 個 別 計 画 の 策 定 を お 願 い し た い 。
2 6
技 術 上 の 制 約
地 熱 ・ 小 型 風 力 ・ 小 水 力 発 電 等 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー の 導 入 コ ス ト の 低 減 や 実 用 化 に 向 け た 研 究 開 発 の 加 速 化 が 必 要 で あ る 。
8
電 力 の 需 給 バ ラ ン ス
国 の エ ネ ル ギ ー 施 策 と し て 、 系 統 安 定 化 施 設 ( 蓄 電 池 等 ) の 導 入 を 推 進 し て い た だ き た い 。
1
2 7 1 計
そ の 他 国 の 事 業 に 関 す る 問 題
国 庫 補 助 事 業 に 関 す る 問 題
再 エ ネ 法 ( 固 定 価 格 買 取 制 度 ) に 関 す る 問 題
規 制 に 関 す る 問 題
ような問題点について、地方公共団体と協力するなどして情報収集することが必要
となる。
図表13 地方公共団体における再生可能エネルギーの導入拡大に関する問題点
(注 ) 複数回 答であ る。
4 所見
国は、エネルギー需給に関する施策を長期的、総合的かつ計画的に推進し、もって地
球環境の保全に寄与することなどを目的としてエネルギー基本法を制定し、これに基づ
き基本計画を策定している。そして、23年3月に発生した東日本大震災を契機として、電
力供給システムにおける再生可能エネルギーを含めた多様なエネルギー源の活用が改め
て大きな課題となったことなどから、26年4月に基本計画を見直し、再生可能エネルギー
に関しては、「2013年から3年程度導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進し
事業は今後も引き続き実施されるものである。ついては、以上の検査の状況を踏まえて、
国及びNEDOにおいては、次の点について留意することが望まれる。
ア 再生可能エネルギーに係る国庫補助金等を所管する府省において、処分制限期間内
に長期間休止している再エネ発電設備(補助)及び再エネ熱利用設備(補助)につい
て地方公共団体等から適宜に報告を求めて、その稼働状況を把握するとともに、修理
を速やかに行い再稼働させ、また、再稼働できない場合は速やかに廃止等の手続をと
るよう地方公共団体等に対して助言する。
イ 国において、複数の府省が所管する様々な再生可能エネルギーに係る国庫補助金等
に関する情報を一元化して、地方公共団体等に対して開示することを検討する。
ウ 認定設備(補助)に係る国庫補助金等を所管する府省において、再エネ事業者が認
定設備(補助)で発電した電気を固定価格買取制度に基づき売電する場合は、国庫補
助金等の交付目的を逸脱していないかなどについて、適宜、確認する。
エ 国において、再エネ導入促進計画を策定していない地方公共団体に対して再エネ導
入促進計画を策定するよう助言することなどを検討する。
オ 国及びNEDOにおいて、再生可能エネルギーに関する事業を実施するに当たり、
地域において生じている再生可能エネルギーの導入拡大に係る問題点についての情報
を収集し、必要に応じてこれらに対する対策を講ずることに努める。
会計検査院としては、今後とも、国における再生可能エネルギーに関する事業の実施状